2012年4月

【イベントストーリー応募作#1】  坊や 4/29/2012

ブリタニアのとある小さな洞窟に2匹のゴブリンの兄弟が住んでいた。2匹は幼いころに父と母を亡くし、兄ゴブリンが親の代わりをして弟ゴブリンの世話をしていた。ある日のこと、2匹が食べ物を探しに洞窟から出て森を歩いていると、遠くのほうで悲鳴が聞こえた。2匹が声のするほうに行って見ると、採掘をしていた人間が突如現れた真っ黒な鉱石エレメンタルに襲われていた。人間は最初のうち抵抗を試みていたが、やがて敵わぬとみると持ち物をその場に投げ捨てほうほうの体で逃げ出した。
「お兄ちゃん」
「ああ」
2匹はエレメンタルが人間を追いかけていなくなるのを見計らってその場に近づき、人間のかばんをまんまと手に入れた。
「何か食い物入ってる?」
「ちょっと待てって。あわてんな」
兄ゴブリンがかばんをあさると鉱石のかけら、いくらかのゴールド、そして紙包みが出てきた。兄ゴブリンは鉱石のかけらをその場に投げ捨て、ゴールドをポケットに突っ込むと紙包みの匂いを嗅いだ。
「食い物の匂いがする!甘くて香ばしい匂いだ」
「お兄ちゃんはやく開けてよ。僕にもくれよ」
「うるさい、どけ」
兄ゴブリンは弟ゴブリンの手をはらうと乱暴に紙包みを開けた。中には人間の作ったお菓子ジンジャーブレッドクッキーが包まれていた。
「お兄ちゃんずるいよ。独り占めする気だろ!」
「うるさい。食え、ほら」
兄ゴブリンは無造作にお菓子を握ってよこしたのでお菓子が割れた。
「なんでこんなかけらをよこすんだ!割れてないのが欲しい!」
弟ゴブリンは兄ゴブリンの手に噛み付いた。
「痛いっ。何するんだ。黙って食え!」
2匹は人間のお菓子をむさぼるように食べた。甘いものを食べたのは久しぶりだった。兄ゴブリンは残ったお菓子を自分のかばんに入れた。弟ゴブリンはそれに腹を立て、もっと食わせろと兄にせがんだ。兄ゴブリンはそれが鬱陶しくなり、思わず弟ゴブリンの頭をゲンコツで叩いた。
「やっぱり独り占めする気なんだ。兄ちゃんの馬鹿!」
そう言うと弟ゴブリンは泣きながら森の中へ駆けていった。兄ゴブリンはどうせすぐ戻ってくるだろうと気にとめなかった。

弟ゴブリンはオークの木の枝に腰掛けて泣きじゃくった。弟ゴブリンは悲しいことがあるといつもこの木の枝に腰掛けるのだった。
「兄ちゃんの馬鹿…」
「どうしたの?涙をお拭き」
声に驚いて振り向くといつのまにか横に人間の女が座っていた。子どもゴブリンは慌てて枝から飛び降りようとするが、肩をぎゅっと抱かれそれはできなかった。人間の女はやさしく子どもゴブリンの涙を拭いてやるとひょいと抱き上げ自分の膝の上に座らせまた優しく抱きしめるのだった。子どもゴブリンは泣き疲れるといつのまにか女の腕の中で寝てしまった。

弟ゴブリンは夜になっても戻ってこなかった。兄ゴブリンは心配になって迎えに出たが見つからなかった。人間のかばんを拾ったところにもいなかった。暗い夜の森を探していると何かの気配を感じた。弟ゴブリンのものではない。恐る恐る木の陰から覗いてみるとそこには人間の僧侶が1人たたずんでいた。兄ゴブリンは僧侶の手元を見て目を丸くした。弟ゴブリンの持っていたかばんがある。兄ゴブリンは僧侶に襲い掛かった。
「そのかばんをどうしたっ!」
僧侶は声に驚きそちらのほうを向くと子どものゴブリンが襲ってきた。僧侶は襲ってきた子どもゴブリンの攻撃をひらりとかわすと錫杖を地面に刺した。
「ゴブリンよ、これは森の中で拾ったものだ」
「うそをつけ!弟をどこにやった!」
子どものゴブリンは続けざまに僧侶を襲ったが、僧侶はまるで踊るようにひらりひらりと攻撃をかわすのだった。子どもゴブリンは襲っても襲ってもかわされてしまうので、肩ではあはあと息をした。子どもゴブリンはついにポケットからダガーを取り出し、襲い掛かった。僧侶はそれを見ると
「子どもを痛い目にあわせたくないが仕方あるまい」
そう言ってダガーをかわし、子どもゴブリンの手首を軽くにぎると足払いをした。子どもゴブリンは自分がどうなったのかも分からず地面に転んだ。手首を取られ体の自由を奪われた子どもゴブリンは必死に抵抗したが身動きひとつとれなかった。僧侶はたしなめるような口調で子どもゴブリンに言った。
「自分は行方不明の子どもを捜すよう頼まれこの森に来たのだ。捜している途中にこのかばんを拾った。これはお前の弟のものか?」
「離せ、離せ。人間の言うことなど信じられるものか」
子どもゴブリンが暴れると腹がグーッと鳴った。
「腹が減っているのか?」
僧侶は子どもゴブリンからダガーを取り上げると手首を離して自由にしてやった。僧侶は頭陀袋をあさると桃を取り出し、取り上げたダガーで皮をむき始めた。そしてむき終えた桃を子どもゴブリンの顔の前に差し出した。子どもゴブリンは目の前の桃を奪い取ると、僧侶から顔を背けて桃にかぶりついた。僧侶はダガーを拾ったかばんの中に入れるとかばんを子どもゴブリンの前に返してやった。僧侶は子どもゴブリンにこの近くで大きな鳥のようなものを見かけなかったか問いかけた。子どもゴブリンはそんなものは見なかったと答えた。僧侶は着物の胸元から大きな鳥の羽根を取り出すとひとつため息をついた。子どもゴブリンは横目で僧侶の持った鳥の羽根を見ると
「その羽根ならこの近くの谷で落ちているのを見たことがある」
と答えた。僧侶はその場所に連れてって欲しいと子どもゴブリンに頼んだ。
「そこにお前の弟もいるかもしれない」
僧侶と子どもゴブリンは一緒に近くの谷を目指すことになった。

子どもゴブリンが目を覚ますとベッドの上だった。きょとんとして辺りを見回すと、オークの木の上で抱きしめてきた人間の女が夕飯の支度をしていた。
「あら、目を覚ましたの?もうすぐですからね。さ、お顔を洗ってらっしゃい」
子どもゴブリンは言われるままに顔を洗いに行った。すると洗面台の前に人間の男の子がいた。
「君もおばちゃんといっしょに来たの?」
人間の男の子はそういうと子どもゴブリンのそばによった。自分と背格好、歳も近いこともあり子どもゴブリンは人間の男の子に対して心を開いた。人間の男の子は両親とけんかしてお尻を叩かれたあと、泣きながら森の中を歩いていたらバサっという大きな音がして、振向くと人間の女が立っていたという。
「僕たち同じだね」
2人は顔を洗うと夕食の支度ができている部屋に向かって歩きながら話した。人間の男の子は少し下を向きながら話した。
「でもね。そろそろ家に帰らないと。お父さんとお母さんが心配してると思うんだ。おばちゃんはやさしくしてくれるけど、そんな子どもをひっぱたくような親は親じゃないって。ずっとここにいなさいって。そう言ってお家から出してくれないんだ」
2人がテーブルに着くと人間の女は優しく微笑んで皿に熱いスープを注いだ。

僧侶は谷の入り口で大鳥の羽根をまた見つけた。子どもゴブリンはその羽根を見て不思議そうに僧侶に聞いた。
「その鳥の羽根がどうかしたのか」
「うむこれは…」
その時あたりに一陣の風が吹き荒れ、見上げるような大鳥が僧侶と子どもゴブリンの前に立ちはだかった。
僧侶は錫杖を構えると急いで印を切った。大鳥はその大きな翼を羽ばたかせ大風を起こし、僧侶と子どもゴブリンを吹き飛ばそうとする。子どもゴブリンは危うく飛ばされそうになったが、僧侶の伸ばした手につかまりかろうじてその場にとどまった。僧侶はこどもゴブリンに向かって早口で言った。
「こいつはわしがひきつけておく。急いで村に降りこのことを伝えてくれ」
「でもお前は」
僧侶はそでから小さな数珠を出すと子どもゴブリンに渡した。
「急げ、一刻の猶予もならぬ。この数珠は拙僧の使者である証となろうぞ。この場所を教えられるものはお前しかおらぬのだ」
子どもゴブリンは数珠を受け取ると転がり落ちるようにその場を離れ、人間の村に向かって走り始めた。
「人間の力を借りるなんて…」
子どもゴブリンはそう呟いたが、今はあの僧侶の言葉を信じるしかなかった。子どもゴブリンは森を抜け人間の村までやってきた。村には志願兵が集まっていた。人間を狙う怪鳥退治に様々なものたちが僧侶の知らせを待っているところだった。子どもゴブリンはたくさんの人間に尻込みした。しかし弟を助けたい。子どもゴブリンは震えながら足元にあった石を拾い、ひとりの人間に投げつけた。ひとりの男が振り返るとそこには歯を食いしばり必死の形相で睨みつける子どものゴブリンがいた。突き出した右手には僧侶の数珠があった。
「あの数珠は」
男が気づくと、志願兵たちが皆そちらのほうを見た。子どもゴブリンは逃げ出した。逃げたと見せかけ人間たちを僧侶のところまでおびき寄せるつもりだった。しかし子どもゴブリンはここに来るまでに力を使い果たしていた。その時子どもゴブリンの足がもつれて地面に倒れそうになった。一筋の光とともに魔法使いがテレポートして、地面の手前で子どもゴブリンを抱きかかえた。
「その数珠はどうした?僧侶はどうした?」
魔法使いがそう問うと子どもゴブリンは震えを一心にこらえて、歯を食いしばり大声で叫んだ。
「俺の弟もそこにいるんだっ!」
屈強な戦士が子どもゴブリンの顎をつかみ睨みつけた。
「ほう、こいつは…。漢の目だ。この目に嘘はあるまい。おい、案内しろ」
頭巾をかぶった怪しげな男は腕組みをしながら屈強な戦士に向かって言った。
「ゴブリンの言うことなど信じるのか?」
エルフの女戦士が一歩前に出て頭巾をかぶった男に静かに話した。
「たとえ罠だったとしても行かねばならないでしょう。僧の連絡がないのです。手がかりはその者しかいない」
頭巾をかぶった男は子どもゴブリンに忍び寄ると言った。
「もし嘘だったら、お前の喉をかき切ってやる。後ろからそぉっと。切られたことも気づかぬうちにな」
屈強な戦士は頭巾の男を後ろに追いやると子どもゴブリンを片手でつまみ上げアーマーをつけたスワンプドラゴンの背中に乗せた。子どもゴブリンは人間の志願兵とともに森の中に駆けていった。一行が谷に着くと僧侶がおびただしい血を流して倒れていた。
「坊さんしっかりしろ」
戦士が僧侶に包帯を巻いて応急手当をした。
「あの大鳥を倒すには力の源を断ち切らねばならぬ」
「力の源とは?」
「さまよえる魂だ。あの大鳥に喰われて死んだ者たちの」
「魂をつぶせばいいのか?」
「魂は力では昇華せぬ、声を、声を聞くのだ」
そう言うと僧侶は気絶してしまった。志願兵の一人が谷の一角に骨の山があるのを見つけた。すると骨の山からふわふわと人魂が現れた。人魂は骨の山から後から後からたくさんでてくる。僧侶の話が聞こえなかったものが魂に向かっていったが、スタミナを奪われ、最後は動けなくなってしまった。魂たちは寒い、ひもじいと力ない声を出しながら志願兵たちに迫ってくる。霊話のできるレンジャーが一行を制してさらに魂の声を聞いた。
「この魂たちに供物を捧げるんだ。腹の減っているものには食べ物を、寒がっているものには暖かい服を」
レンジャーがそう言うと一行はそれに従った。
「おい、服つったってどうすりゃ良いんだよ」
戦士の一人が困ってしまった。すると頭巾をかぶった男が冷たい目で骨の山を見つめながら言った。
「あの骨がなければ煩わしい魂とやらもこれ以上増えまい」
そう言うと骨の山に向かい渾身の力を込めて砕き始めた。こうして魂に供物を捧げ昇華するもの、骨の山を砕きこれ以上魂を増やすまいとするものといつのまにか分かれていた。あるものは魔法で食べ物を出し、あるものは服の代わりに包帯を巻いてやった。そうこうするうちに魂の数はみるみる減り、その場の魂は僧侶の言うとおり昇華した。

「おばちゃん遅いね」
子どもゴブリンと男の子は人間の女の帰りを待っていた。二人は食事を済ませた後、心配そうな顔で話していた。そのうち我慢できなくなりドアの近くから外を覗き込んだりした。
人間の子どもがドアノブを触ると錠が開いていた。二人はドアを開けて外に出た。
「僕いまのうちにおうちに帰る」
「でもここがどこだか分からないよ、この森をどうやって帰るのさ?」
人間の男の子は泣き出しそうになっていた。その時森の奥から足音がした。子どもゴブリンが息を切らして走ってくる。
「お兄ちゃん!」
弟ゴブリンが兄の姿に気づき声を上げた。
「やっと見つけた。羽根と血の跡を追っていったらここにたどり着いた。さあ早く。人間たちが助けに来ている」
兄ゴブリンは弟と人間の男の子の手を取ると走り出そうとした。
「僕は行かないよ。おばちゃんの方が優しいもん。お兄ちゃんみたいにクッキーを独り占めしたりなんかしないもん。おいしいご飯も食べさせてくれたよ」
「馬鹿何言ってんだ。早くしないと大鳥がやってくるんだ」
「馬鹿はお兄ちゃんのほうだよ!」
「おい、人間の子ども。お前だけでも行くんだ。あっちだ。さあっ」
人間の男の子はうなずくと兄ゴブリンの指差したほうに走っていった。
「何をしているの!」
ゴブリンの兄弟が振り向くと血まみれになった人間の女が立っていた。女は兄ゴブリンを睨みつけると
「私の坊やをどこに連れて行くつもり?」
と言った。そして見る間に体中に羽根が生え、大きな鳥が兄ゴブリンの前に立ちはだかった。大鳥は大きな翼で風を起こすと兄ゴブリンはひとたまりもなく飛ばされて地面を転がった。兄ゴブリンが飛ばされた先には頭巾をかぶった男が立っていた。頭巾の男は兄ゴブリンを立たせると
「嘘ではなかったようだな。喉は切らずにおいてやる」
と言うと兄ゴブリンの喉をなで、口笛を吹いた。口笛とともに森の中から戦士たちが現れ大鳥との戦いが始まった。大鳥との戦いは熾烈を極め一進一退の攻防が続いた。大鳥の後ろにいる弟ゴブリンは目の前で起こっている出来事が何事が分からず、しばらく腰を抜かしてその様子を見ていたが、大鳥が苦しそうになっている姿を見てはっと気づき、
「おばちゃんを殺すなー!」
と叫ぶと無謀にも戦いの中に飛び込んでいった。その時レンジャーの放った矢が弟ゴブリンに今にも当たりそうになった。大鳥はそれに気づき片方の翼で弟ゴブリンをかばった。矢は大鳥の急所に当たり、大鳥はその場にうずくまった。
「動きが止まったぞ今だ!」
戦士たちは最後の力を振り絞って大鳥に挑んだ。
「坊や…」
そう言うと大鳥はその場に崩れ落ちた。

戦士たちの後ろから錫杖を持った僧侶が戦士の肩を借りて歩いてきた。
「まだ魂の昇華が残っている。そうしないとこの力を利用するものが出てくる」
僧侶は印を結んで魂に語りかけた。
「うぬはまだ子どもをかばう母性が残っていた。自身の罪を償う気持ちがあるか?ならばこの歌を我の後に続き復唱せよ」
僧侶は脂汗をたらしながら、錫杖を今一度握りなおし歌を詠み始めた。

大地の草木が種から芽吹き、葉を生い茂らせ、花を咲かせて実を結ぶ 繰り返すのは何の所為か

魂は僧侶の詠んだ歌を繰り返し唱えた。僧侶は魂の色が澄んだ紫色になるとおもむろに錫杖を上段に構えて
「そもさん!何の所為か!!」
そう叫ぶと魂めがけて振りかざした。魂は粉々に砕け散り、砕け散った後から紫色のきれいなミソハギの花が咲いた。

兄ゴブリンは泣きじゃくる弟の手を取ると自分たちの母親の墓参りに行った。かばんからミソハギの花と粉々に割れてしまったジンジャーブレッドクッキー取り出すと墓に供え、しばらく黙ってそこに立っているのだった。

(以上原作全文)
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プレイヤーの皆さまからストーリーを募集してEMイベントにするイベントストーリー募集企画第一弾が実現しました!

★原作はnichijoさんです。
★エキストラにご応募くださったhigeさんが主役の一人、ロブ(コブリン兄)としてイベントに出演してくださいました。

イベントはこの物語のレンジャー(Ricky)が彼の仲間である僧侶(燈妙斎)と行方不明になっている子供を捜す所からスタートしました。
リッキーは呼びかけに応じて集まった桜民に、彼の捜査の手助けを頼んだのでした。

最初の洞窟でゴブリン兄(Rob)に遭遇しました。ロブは燈妙斎から援軍を呼んでくるように頼まれ、リッキーのところへやってきたのでした。

ロブの案内でさらに別の洞窟まで移動すると、怪我をし血だらけの燈妙斎がいました。燈妙斎が言うには谷で大鳥と戦ったが逃げられたとのことでした。燈妙斎のケガの手当てをした後、全員で谷へ移動しました。

谷には霊魂がうようよと漂っていました。リッキーと燈妙斎は霊の言葉を聞こうとしますが、言葉が通じない霊も沢山いました。桜民は霊の放つ冷たいエネルギーに戦慄を覚えました。かろうじて言葉が通じる霊に対しては成仏できるよう供物をささげたり、包帯をまいてあげました。ほとんどの霊があの世へと旅立った頃、最後に残った霊が過去にこの地に起こった災いを語ってくれました。

最後の霊をリッキーが説得し無事全ての霊魂が消えると、その場所に不思議なゲートがあらわれました。ゲートの先の森にはぽつんとひとつの家がありました。大鳥の住みかでしょうか?ロブが大声で弟(Spoon)を探していると、家の中からスプーンが現われました。ロブはスプーンに家に帰ろうと言いますが、スプーンは優しいおばちゃんとこの家にいる!と言って聞きません。2人が言い合っていると、女性(Paola)が現われました。

スプーンを取り戻しに来たロブと桜民を見たパオラはたちまち大鳥の姿になり、スプーンを置いて立ち去るようにと叫びました! 怒り狂った大鳥になった彼女にはリッキーや燈妙斎の言葉は届きません。スプーンを取り戻すために全員は大鳥と戦いました。そしてパオラは瞬く間に倒されてしまいました。

自分に優しくしてくれたパオラを失ったスプーンは深く悲しみました。スプーンが泣いているとそこへ死んだはずのパオラの魂が姿をあらわしました。僧侶は印を結んで彼女の魂に語りかけました。パオラはかつて子供を失いウブメとなってしまった悲しい女性でした。ウブメとなってしまっても、子供を愛する心を持っていたパオラを救う為、燈妙斎は彼女の魂がもうこれ以上誰かに利用されることがないようにと魂の昇華を試みました。

パオラの魂は無事、旅立っていきました。そしてその跡には美しいミソハギの花が咲きました。パオラを失いスプーンは悲しみましたが、リッキーと燈妙斎によりその魂がもう悲しむことがないと知り泣き止みました。そしてロブとともに自分達の住処へと帰って行きました。リッキーと燈妙斎は桜民に別れを告げ、家から逃げた他の子供を捜すため、去って行きました。

※ストーリーはイベント用にいくらかの改変を含んでいます。

イベントに参加してくださった皆さま、本当にどうもありがとうございました。

【ライブイベント】 “The Awakening(覚醒)”  4/8/2012

「とっても不安! 首都ブリテインの襲撃者が増加しているよ!」
2012年4月の初め、それまで八徳の街とベスパーにて襲撃を繰り返していた襲撃者達が首都ブリテインに集合しつつありました。
ちょうどその頃、ブリテイン市内にはガーゴイルの街ヴァーローレグ(Ver Lor Reg)」の刻印がされた樽がばら撒かれていました。前回のロイヤルガードニコル・ヴァレンタインと桜民の調査により、これらの樽は何者かによってヴァーローレグから盗み出されたこと、中身が火薬であることが判明したので、ロイヤルガードのサー・ニコラスは樽の処理を協議すべく、桜民とともに樽の持ち主のもとへと向かったのでした。

ヴァーローレグに到着し前回情報をくれた3人のガーゴイルのところを訪ねると彼らの主人らしき鍛冶屋のガーゴイル、ウィズレム(Wislem)が現われました。ウィズレムは沢山の桜民を見ると喜んで話し出しました。「これはこれは、ようこそいらっしゃいました。ご入用の品はなんでございましょう?」。最近のヴァーローレグは久しぶりの好景気に沸いていたのでウィズレムが勘違いしたのも無理もありません。しかしサー・ニコラスが盗まれた樽の調査に来たことを彼に告げるとウィズレムは大変驚いた様子で羽を震わせました。

「なんと!ブリテインに?まさか我々ガーゴイルの仕業だと?」。ウィズレムが言うには火薬の入った樽は、最近起きたイルシェナーの地殻変動の際に山崩れが起きて通行できなくなった通路の瓦礫を撤去する為に用意したものでブリテインにはなんら関係の無いものだということでした。サー・ニコラスが樽を回収をするように持ち掛けましたが、ウィズレムは乗り気ではないようでした。2人が話し合っていると先にブリテインの様子を見に行っていたニコルから、「ブリに武装した沢山の暴徒が押し寄せ、樽もすでに爆発しはじめている」と連絡がありました。知らせを受けたサー・ニコラスと桜民はブリテインへ急行しました。

暴徒はブリテインの街中いたるところで一行を待ち構えていました。市内ではところどころで樽が爆発し、ロイヤルガード隊も加わって戦闘が繰り広げられていました。戦火をかいくぐりつつ、一行はじりじりとブラックソーン城へと向かって行きました。

途中、松明を手にした怪しい男が現われ狂ったように叫びながら樽に放火して行きました。「街を焼き払え!燃やせ!燃やしちまえ!力こそ正義!我らが正義!徳なんて要らない!王なんて要らない!貴族どもは庶民から搾取してるんだ!アンタの下で生きるくらいなら、アンタの足元で死んだほうがマシさ!それ以上近寄ってみろ!爆薬に火をつけてやる!」。彼の叫び声は街の炎のようにどんどん大きくなって行きました。

ブラックソーン城へ渡る橋のところに火薬がいくつか積まれていました。松明を持った男は叫び続けていました。サー・ニコラスとニコルの説得も頑として聞き入れようとしません。彼が橋の上の樽に火をつけたため大爆発が起きました。その直後、橋自体も大爆発を起こし崩れ落ちてしまいました。ブリタニアは非常事態のようです。サー・ニコラスとニコルは桜民に今回の戦闘に加わってくれたお礼と今後に備えるようにと言い残し、ロイヤルガード本部へ報告する為に去っていきました。

ブラックソーン城は暴徒によって放火され、今でも燃え続けています。

ライブイベントはまだまだ続きます。

イベントに参加してくださった皆さま本当にどうもありがとうございました。

【季節イベント】 イースターのうさぎ 4/8/2012

2012年4月8日はキリストの復活祭、イースターでした。
ピンク色のイースターウサギに遭遇した桜民にはもれなくイースターの贈り物が配られたのでした。

うさぎにもプレゼントをいただきました!

フルッカにも

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